今回は、『変な家2』についてご紹介します。
間取りがキーとなる11の奇妙なミステリーで、何の関連も無さそうなそれぞれの事件を、フリーライターの筆者と設計士の栗原の二人が推理し、恐ろしい真実を暴いて行く・・・
空かずの扉を一枚一枚開けてゆく様な緊張感がたまらない作品です。
そこで『変な家2』を読んだ感想やおすすめしたい人についてまとめてみました。
ぜひ、最後までゆっくりとご覧くださいね。
変な家2を読んだ感想は?

早速、『変な家2』を読んだ感想からご紹介します。
『変な家2』は、最初は短編小説を読んでいる感覚でしたが、雨穴さんの作品なので、最後にはしっかりと伏線が回収されるだろうと期待して読み進めました。
すると、あれ?ここはなんでこんなに中途半端に終わっているんだろう?という疑問も気にならなくなりました。
雨穴ワールドにハマっている人ならワクワクしながら楽しめるし、初めての人でも十分に楽しめる構造になっているなと、さすが雨穴さんだと感心しました。
話の構成が素晴らしく、人間の汚さや執着が深く描かれていて、私自身も他人に依存する傾向があるため、読んでいてこうならないように気をつけようと思ってしまいました。
まさか推理小説を通じて自分を見つめ直すきっかけにもなるとは・・・。
また、雨穴さんの作品には必ず子供が登場するので、あまり子供が好きではない私でも、子供やその親に感情移入してしまうのがすごいです。
怖い場面もあれば、心が痛むことや少し感動する部分もあり、さまざまな感情を味わえる一冊でした。
前作よりも、今回は特に好きです。
変な家2はどんな人にすすめたい?
ここでは、『変な家2』をおすすめしたい人やその理由をまとめてみました。
この作品は、小さな子供を持つ親御さんや中小企業の社長にぜひ読んでほしいです。
物語は中小企業の家族経営を背景にしており、主人公は決してクリーンな企業の社長ではありません。
先代から受け継いだ習慣に縛られ、本当はやりたくないことを強いられてしまいます。
その結果、子供たちの良心は薄れ、無理な経営戦略を取ったり、社員に負担をかけたりすることになります。
そして、その執着から、自分の子供や家族にも無理な要求をしてしまい、さらなる悲劇を引き起こすことになります。
中小企業の社長であれば、ここまでひどいことはしないかもしれませんが、主人公の気持ちの一端を理解できるのではないかと思います。
特に、その社長に子供がいたなら、なおさらです。
だからこそ、こんな社長にはなってほしくないし、こんな企業が日本に存在してはいけないと感じましたので、中小企業の社長だけでなく、大企業の経営者にも読んでほしいと思いました。
また、雨穴さんは子供をテーマにしたストーリーが非常に巧みで、心に響く部分が多いので、特に小さい子供を持つ母親にはぜひ読んで頂き、自分の子供を大切にしてほしいですね。
変な家2はドラマ化や映画化されている?またその可能性は?
『変な家2』はドラマ化や映画化されているのか、またその可能性についてもまとめてみました。
結論から言うと、前作の『変な家』は映画化されていますが、『変な家2』はドラマ化も映画化もされていません。
伏線の回収が非常に多いため、映画は大体2時間で全ての伏線を解決しなければなりませんが、この本を映画化するには6時間ぐらい必要だと思います。
ドラマであればまだ可能性があるので、ぜひドラマ化してほしいと感じています。
しかし、前作の「変な家」の映画について、雨穴さんがあまり評価をしていないとの声もあったので、今後映画化やドラマ化のオファーがあっても受けてもらえない可能性が高いのではないかとも思います。
まとめ
今回は、『変な家2』についてご紹介しました。
『変な家2』は、雨穴さんの独特の世界観が光り、短編小説のような感覚で楽しめる作品です。
人間の汚さや執着が深く描かれ、読者に自己反省を促す要素もあります。
特に子供を持つ親や中小企業の経営者に読んでほしい内容であり、物語を通じて家族や経営について考えさせられますよ。
現在、ドラマ化や映画化はされていませんが、ストーリーの複雑さから、ドラマ化の方が適していると感じました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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