坂の上の雲を読んだ感想やおすすめしたい人や理由は?ドラマ化や映画化についても!

 

今回、司馬遼太郎氏の『坂の上の雲』をご紹介します。

この小説は、明治維新を迎えて間もない頃に、この世に生を受けた秋山好古、秋山真之そして正岡子規という3人の若者の人生を描きつつ日本がどのようにして近代化してきたかを描いた小説です。

明治時代は日本国民が、一定の知識や資格さえあれば世に出る事ができるといういわば日本人が未だ経験した事のない画期的な時代になり、身分制度が固定化されていた江戸時代とは価値観が大きく変わりました。

こうした新しい日本の流れを守る為に、多くの人たちが懸命に努力していく姿が描かれています。

そんな『坂の上の雲』を読んだ感想やおすすめしたい人や理由、さらにドラマや映画など映像化されているのかも調べてみました。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

坂の上の雲の感想は?

ここでは、『坂の上の雲』を読んだ感想をご紹介していきます。

読んでいて感じたのは、国力に勝る帝政ロシアとの戦いにおいて、海軍と比べて陸軍がかなり苦戦したことです。

海軍は、開戦前から東郷平八郎の抜擢や戦備体制の充実など、近代化に成功しており、日英同盟によるイギリスの支援も大きな要因でした。

一方、ロシア海軍は日本までの長い航路で疲弊し、寄港できない状況が影響した結果、日本海軍は歴史的な勝利を収めることができたのだと思います。

しかし、陸軍は当時世界一と称されたロシア陸軍に対し、指揮命令系統の統一に苦労し、多くの日本人が犠牲となる戦いでした。

旅順要塞を巡る戦闘は、小説の中の出来事とはいえ、想像を超えた厳しい戦いであったことが伝わってきます。

要塞化された山の陣地を攻略するという無理な戦法を実行した日本の兵士たちの心境や、無理を承知で命令を下した指揮官たちの思いを考えると、胸が締め付けられます。

いずれにせよ、勝利が難しい状況の中で国力を尽くして戦った日本人の強い気持ちに感動しました。

また、俳句の世界で著名な正岡子規は、病床にありながら日本の危機に貢献したいと願いながらも身体が自由でない切なさを抱えていました。

親友の秋山真之が生涯、子規を忘れずにいた姿や、秋山好古の戦場での豪傑な姿が強く印象に残る作品でした。

坂の上の雲をおすすめしたい人やその理由について

ここでは、『坂の上の雲』をおすすめしたい人やその理由についてご紹介します。

まずは、どんな困難な状況に直面しても、一人では成し遂げられないことも、全体の力が結集すれば最初は困難に思えた状況を乗り越えられるという歴史的な事実を踏まえた上で、特にチーム力の重要性に気づいていない人にお勧めしたいです。

当時、日本は小国に過ぎず、ロシアという世界最大級の陸軍を有する国に立ち向かうことは難しいと予想されていました。

しかし、多くの人々の力を結集することで、日本はこの困難を乗り越えることができました。

当時の常識から見ると、日本の動員兵力や国家予算、国土の大きさを考慮すると、厳しい戦いが予想されていましたが、日本人ができる限りの努力を尽くした様子が詳細に描かれています。

全員の気持ちが結集することの大きさを知りたい人には、ぜひこの物語をお勧めしたいと思います。

坂の上の雲はドラマ化や映画化されている?

この小説はドラマ化されており、ドラマのタイトルも小説と同じ「坂の上の雲」です。

ドラマと小説では戦闘シーンはかなり似ている印象がありますが、乃木希典大将の描写には少し違いが見られました。

司馬遼太郎氏の小説では、穏やかな性格の乃木大将が幕僚の意見を素直に受け入れすぎたために劣勢に立たされ、乃木大将の責任について議論する様子や、親しい間柄の児玉源太郎に指揮権を移譲する際の状況が詳細に描かれています。

しかし、ドラマではその部分があまり強調されていませんでした。

先に映画化された「203高地」では、乃木大将の苦悩や児玉源太郎との関係がより詳しく描かれているように感じます。

このため、さまざまな視点から小説「坂の上の雲」を理解したい方は、ドラマ「坂の上の雲」と映画「203高地」を見比べるのも良いかもしれません。

まとめ

今回は、『坂の上の雲』についてご紹介しました。

『坂の上の雲』は、困難な状況に立ち向かう日本人の強い意志とチーム力の重要性を描いた作品です。

特に、乃木希典大将の描写や戦闘の厳しさが印象的で、歴史的な背景を知ることでより深く理解できます。

また、ドラマや映画化された作品と比較することで、異なる視点から物語を楽しむことができるため、興味のある方にはぜひおすすめしたい一冊です。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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